2023.09.07

いにしえの街並みに想いを馳せる
「終着駅のある街~夏~」

2023年山形県総合美術展洋画部門入選作品。

江戸時代、最上川舟運によって繫栄した大江町左沢地区。近代は1922年に全線開通した鉄道の終着駅のある街として発展してきました。

駅から通りをまっすぐに歩いて行くと、当時の繁栄を偲ばせるような雰囲気のある木造建ての店舗を観る事ができます。平成25年には国の重要文化的景観に選定されています。

私は建物を描くのが好きで、特に古い建物を見つけると思わずスケッチしてしまいます。この作品は5年程前、夏から冬にかけて何度かスケッチしていたものを基に油彩で描いたもので、昨年入選した冬景色の連作として同じ場所の夏景色をモチーフとして描いています。

 

記・工藤利弘